ちょうど良いキッチンの立ち上がりの高さについて解説します!

注文住宅で家づくりをする際に、悩みの種となるのが「キッチンの立ち上がり」。
立ち上がりとは、シンクや調理台の背面にある、手元を隠すための壁のことです。
立ち上がりがあることで、調理中の手元を隠せるメリットがある一方、作り方によっては圧迫感が出てしまうデメリットもあります。
そこで今回は、ちょうど良いキッチンの立ち上がりの高さについて解説します。
使用頻度の高い場所だからこそ、後悔のないキッチンを作りましょう。


□キッチンの立ち上がりの高さはどれくらいがちょうど良い?

キッチンの立ち上がりは、「20センチ ± 5センチ」の高さにするのがおすすめです。
先程お伝えしたように、立ち上がりを設けることで調理中の手元を隠せる一方、圧迫感が生まれてしまうかもしれません。

「生活感を隠す」立ち上がりのメリットを残しつつも、開放感を作れるちょうど良い高さが「20cm ± 5cm」なのです。
それ以下・以上になってしまうと、生活感が丸出しになってしまったり、窮屈なキッチンになってしまったりします。
そのため、立ち上がりを設ける場合は「15センチ〜25センチ」の範囲で高さを設定しましょう。


□立ち上がりが低い場合と高い場合の注意点

立ち上がりが低すぎたり高すぎたりすると、立ち上がり本来の性能を十分に発揮できなくなってしまいます。
ここでは、キッチンの立ち上がりが低い場合と高い場合の注意点についてお伝えします。

まず、立ち上がりが低い場合の注意点を3つお伝えします。

1つ目は「手元が見えてしまう」です。
手元を隠すことを目的に立ち上がりを設置したのにもかかわらず、低すぎると手元を隠せず生活感が丸出しになってしまいます。

2つ目は「水や油が飛び散る」です。
立ち上がりの高さが十分高くないと、水や油がダイニング側に飛び散ってしまいます。

3つ目は「コンセントを取り付けられない」です。
料理がしやすくなるよう、立ち上がりにコンセントを取り付けたい方もいらっしゃると思いますが、立ち上がりが低すぎると設置できなくなってしまいます。

続いて、立ち上がりが高すぎる場合の注意点についてお伝えします。

1つ目は「圧迫感」です。
立ち上がりが高すぎると、開放感がなくなってしまい、キッチンの空間が圧迫されてしまいます。

2つ目は「ダイニングの様子を確認できない」です。
料理しながらでも子供の様子を観察できるつくりにしたい方は、立ち上がりが高すぎると、ダイニングの様子を確認できなくなってしまいます。
そのため、自分の身長にあった高さを選ぶようにしましょう。

3つ目は「立ち上がりをカウンターとして活用できない」です。
立ち上がりの上部をカウンターとして活用する方も多いですが、高すぎると活用しづらくなってしまいます。
食器をとりづらくなり、落として壊す可能性も高まるので、使い勝手の良さを加味して高さを選んでください。


□まとめ

キッチンの立ち上がりは、高すぎても、低すぎても、本来の機能性を発揮できなくなってしまいます。
そのため、立ち上がりの高さは「20センチ ± 5センチ」の範囲内で設定するのがおすすめです。
生活感を隠しながらも、開放感を演出できる、使い勝手の良いキッチンを叶えましょう。