玄関ドアの断熱性能を徹底比較!コスパが良く断熱性の高いドアはどれ?

家づくりには大切な指標である断熱性能。
断熱性能が高い家であるほど冷暖房設備の節約やヒートショックのリスク軽減などメリットは多くあります。
そして、玄関ドアの種類を意識することは家の断熱性能を高めるための大きな要因になり得るのです。
今回は、玄関ドアの断熱性能について解説していきますので、ぜひ参考にしてください。


□玄関ドアの断熱性能を比較する基準


*「熱貫流率U値」とは?

玄関ドアには断熱性能等級が設けられており、「熱貫流率U値」で示されます。
難しく聞こえる熱貫流率ですが、「熱を通しづらい素材であるほど、素材が厚いほど、熱が伝わりにくい玄関ドアになる」ということを示しているのです。
仮にU値1.0を下回ると断熱性能の低いドアとなり、一般的に日本で普及しているドアのU値は2.0ほどです。


*熱貫流率U値が変化する要因は?

先ほど紹介した通り、熱貫流率には「素材」と「構造」が関係しています。
例えば、日本においてよく使用されているドアの素材はアルミですが、アルミは熱伝導率(熱の伝わる比率)が高く、木の約1750倍熱を通しやすいのです。
このように、熱の伝わりやすさによってU値は変化し、ドアの枠の素材や構造によっても異なります。


*D2仕様・k4仕様といった記号は?

玄関ドアのカタログで「D2仕様」や「k2仕様」などの記号が記載されているのを見た方もいらっしゃるでしょう。
これらは主要メーカーのYKKやLIXILが断熱性能を表す独自の記号です。
主にYKKは「D2・D4」、LIXILは「k2・k4」と示されているので、それぞれのメーカーの商品詳細をご参照ください。


□主要メーカー製玄関ドアの断熱性を徹底比較!

熱貫流率の測定方法は、各社によって異なるので一概に比較できないといった点には注意を払う必要があります。
今回は以下の通り、「ガデリウス」「YKK」「LIXIL」の3つのメーカーで比較します。

1.ガデリウス
・商品名:KG94
・熱貫流率:0.943w
・定価:55万円ほど

2.YKK ap
・商品名:YKK D70
・熱貫流率:0.93w
・定価:76万円ほど

3.YKK ap
・商品名:D50
・熱貫流率:1.55w
・定価:40万円ほど

4.LIXIL
・商品名:ハイグレード仕様
・熱貫流率:0.89〜1.23w
・定価:70万円〜76万円ほど


□まとめ

玄関ドアの断熱性能を少し意識することは、家全体の断熱性を左右すると言っても過言ではありません。
今回紹介した、熱貫流率U値の見方やメーカー毎の比較を参考にして、機能性の高い家を実現してくださいね。
ただし、メーカーによっても熱貫流率の測定方法が異なることをしっかりと理解した上で玄関ドアを選ぶようにしましょう。

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